今の職場には色んなタイプの人がいる。MBTI診断でいうFタイプ(感情や共感を重視するタイプ)や、S/Jタイプ(現実的な感覚や手順・基準を重視するタイプ)など、私(INTP:理論や概念を探求し、物事の本質を解き明かそうとするタイプ)とは違う「脳の利き手」を持つ人とは、コミュニケーションがすれ違いやすい。
INTPの私がENFPタイプの人とグループの課題について話すと、「そもそもグループに問題はないですよ。みんな優しく主体性のあるいい人達です。完璧主義なんですか?」と、こちらの捉え方の問題にすり替えられてしまったりする。
また、ISFJタイプの人と進めているプロジェクトで目的の明確化を求めても、「Aの要素もあるしBの要素もある。●●さん(私)も一緒に議論しましたよね?」と返されてしまう。確かに議論の場にはいたが、私が知りたいのはA要素とB要素の優先順位や具体的に制度へどう落とし込むかだ。だが、その意図が伝わらない。
一方で、そのISFJさんは他部署へ説明する資料の分かりにくさや画面の切り替えなど、細かい部分にはよく気づいてフィードバックをくれる。
それなのに、自分が他部署との交渉で落ち込み、急に私に交渉担当をふってくる。しかし、私が交渉に困っていると「それ前に議論しましたよね。決めた基準通りに進めたらいいだけじゃないですか?」「そもそも、なんでそんなことになってるんですか?」と返してくる。自分への態度と私への態度のギャップに、どうしてもモヤモヤしていた。
「脳の利き手」が違うと、そもそも何を重視するのかが異なり、モヤモヤするのだと思う。
モヤモヤ対策にAI活用
そんなモヤモヤに少し光が見えてきたのが、AIの活用。
①ENFPタイプへの活用
ある日、ENFPタイプの人がワークショップのリーダーとして「とにかく『チームの理想の姿』を拡散した議論をして、理想のチームを目指そう!」という進め方を提案してきた。 私を含めた数人が「会社から求められている業務範囲や行動規範とどう整合性を取るんですか?(拡散した議論をどう収束させるのか?)」と問いかけても、ピンと来ていない様子。「皆さん、問題点から議論することに慣れていて、理想から議論するのが難しいのかもしれませんね。」と見当違いな答えが返ってきた。
さらに「そもそも業務に活用されなくてもいいワークショップなんですか?」という質問に、「活用されなくてもいいし、活用できたら最高!」と答えていて、見かねたグループ長が慌てて「活用します」と補足していた。
後日、このミーティングの発言録をGoogleのAI「Gemini」に読み込ませて分析させてみた。
まず、私から見たENFPタイプさんの発言から、MBTI診断で何タイプかGeminiに診断させてみた。というのも、グループ内でMBTI診断ワークショップをしたときに、ENTPタイプだと答えておられて、私の印象と違和感があったため。
Geminiも「皆さん納得していますか?」「皆さんが進めやすければ、AでもいいしBでもいい。」と、周囲の人の気持ちを重視するファシリテーションをしているのでFタイプだということ。そしてワクワクする未来や理想を語るのが好きなのでENFP」という見解で、私の違和感が裏付けられた。
では、そんなENFPさんに「いかに議論を収束させるか」「課題にどう向き合うか」をどう伝えたらいいのか? これもGeminiに聞いてみた。自分が伝えたいメッセージを書いた上で、こう質問してみたのだ。
「このメッセージを、ENFPタイプの人に伝わる言い方に変換して」
すると、私が普段意識しない次のメッセージを入れるようアドバイスしてくれた。
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冒頭に「未来を考えるのってワクワクしますよね!」など、共感を重視するENFPタイプの人に共感できる部分を示すこと。
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「課題」や「問題」という言葉は「こんなに良いチームなのにあら探しをしている」と受け取られかねないため、「私たちが考えた理想と、会社の求める基準を組み合わせて、よりパワフルな案を作るにはどうしたらいいと思いますか?」とネガティブワードを避けて表現すること。
②ISFJタイプの人への活用
ISFJタイプの人とのPJについてもGeminiに聞いてみた。
そもそもISFJタイプの人は、ゼロから目的を構造化して考えるよりも、決まったフレームワークに情報を当てはめる方が得意な傾向があるらしい。「フレーム作成は私、その後の運用は任せる」という役割分担にした方がスムーズなのだそうだ。(今回は主担当に考えてほしくて粘ったものの、スケジュールの都合で結局私がフレームを作ることになった。)
また、「自分に甘く私に厳しい」と感じていた態度の違いについても聞いてみた。
SJタイプの人にとっては「決めた基準通りに進んでいるか」が最重要であり、「基準通りに進めた方があなたもラクなはず」という善意や合理性で発言している可能性があるという。
自分にはF(感情)で接し、私にはJ(規範・基準)で接してくる点へのモヤモヤは残りつつも、「悪意があって言っているわけではない」という可能性があるだけで、気持ちが少しラクになった。
さいごに
もちろん、Gemini(AI)の言うことがすべて正解とは限らない。メールやチャットならAIを通して「翻訳」できるが、リアルの対話は人間同士なのでぎくしゃくすることもある。
とはいえ、「相手はただ自分とは違う捉え方をしているだけかもしれない」「こう伝えれば伝わるかもしれない」という選択肢や可能性が見えるだけで、少し気持ちがラクになる。今後も試行錯誤を続けていきたい。

































































































